- 節約ってとにかく買うものを減らせばいいんでしょ?
- 節約して好きなものを買わなくなるのは嫌だなぁ…
実は、支出を減らすためには買う物を減らすのではなく、まず仕分けをしてあげることが重要です。
その仕分けに必要なキーワードが「投資・消費・浪費」です。
なぜなら、減らすべきは「浪費」であり、「消費」を極端に削ったり、「投資」を削ってしまうと節約が続かなくなってしまいます。
この記事では、以下について解説しています。
- キーワード「投資・消費・浪費」とは何なのか
- 仕分けることのメリット
- 減らすべき支出
それぞれのキーワードごとに解説していきます。
キーワード「投資・消費・浪費」とは何か
このキーワードは支出の種類を分ける際の項目のことです。
この「支出を分ける」ということは、FPなどが家計簿のアドバイスをする際にも使われています。
それだけ、有名な手法ということですね。
支出を分けるのには理由があります。
それは、減らすべき支出を明確にすることができるからです。
支出は以下のようにジャンル分けすることができます。
- なくすことができる
- 減らすことならできる
- 減らすべきでない
キーワードのように仕分けることで、このジャンルを明確にすることができます。
また、自分にとって何が重要なのかを再確認することにもつながります。
ここがFPなどと私が伝えたい部分の一番の異なるポイントです。
FPでは、美しいフォーマットの家計簿に当てはめてくれます。
しかし、そのフォーマットは”一般的”であり、自分にフィットするかどうかは別問題です。
キーワードに分ける基準は人それぞれです。
自分にとっては投資でも、他人から見た時・一般的には浪費になることもあります。
しかし、この形こそが本来の家計簿の形なのです。各々が自分好みに家計簿をカスタマイズすることで、家計簿は真価を発揮します。
カスタマイズするために、それぞれのキーワードについて深掘りしていきましょう!
キーワードNo1:投資とは
前提として、「投資」という言葉の意味をおさらいしましょう。
株・債券などの金融投資は「利益を得る目的で事業などに資金を出すこと」に当たりますが、広い意味での投資とは「将来の利益のために多額の金銭を投入すること」に当たります。
ここでいう投資とは、後者の意味に該当し、以下の支出が投資に分類されます。
- その支出をすることで生活が豊かになる
- 将来的に自分のスキル・知識・経験になる
また、支出なのに投資に分類するということもあり、このキーワードに分類するのは、意外と考えるのが難しいです。
- 何か改善されたか
- 生活が豊かになったか
- 自分の成長につながったか
などをポイントとして考えてみましょう。
投資に分類するときに重要なポイントは2つです。
当たり前になっていないか
金曜日だから、ご褒美にスイーツを買っちゃおう〜
なんていうのは、典型的な浪費です。
確かに「自分にとって生活が豊かになる」ものは投資に分類すべきですが、
- 買わなければならない
- 買うのが当たり前
- 習慣化している
という考え方になっていたら要注意です。
控えてみる、買わない期間を作ってみるなど、「減らす」という観点から改善してみましょう。
厳しめにつける
投資というのはリターンを得る必要があります。
なので、投資に分類すべきかどうかは吟味する必要があります。
- これはご褒美だから…
- これを買えば幸せになるから…
という理由だけでは投資になりません。
これを買えば、生産性が上がって将来的に収益を生むことに繋がる!
というように、ビジョンが見えるものは投資に分類しましょう。
何でもかんでも投資に分類しないように!
キーワードNo2:消費とは
- 生活するために必要なもの、生活必需品
- 仕方なく支払うもの
生活必需品はわかりやすいと思います。食料品・日用品などです。
一方、仕方なく払うものというのは…
- ライフライン
- 税金・社会保険
などが該当します。
皆さんも、払いたくなくても生きるためには払わざるをえないものが必ずあると思います。
そういった支出は消費として分類しましょう。
消費に分類するときに重要なポイントは3つです。
本当に生活に必要か
その消費は生活に必要かを考えましょう。
- たいして必要でもないのに買ってしまったもの
- 何となくで買ってしまったもの
これらは「浪費」と捉えましょう。
「仕方ない=消費」と捉えていないか
何でもかんでも「仕方ない」で片付けないようにしましょう。
「呑みたくなったから仕方ない」という理由でお酒を消費に入れてはいけません。
仕方ないというのは、あくまで外的要因・不可抗力によるものです。
甘い誘惑に負けたことを仕方ないと捉えて流されないようにしましょう。
感情が影響していないか
消費という分類は感情ではなく理論で購入を決めることが多いです。
少なくなってきたから買っておこうかな?
といったように、「〇〇だから買おう」ということが多いです。
「欲しくなったから」といったような感情で購入した場合は浪費に分類しましょう。
この分類は基本的に買わないといけないものが大半なので、
- どれだけコスパを求めるか
- 値段と質どちらを優先させるか
なども重要になってきます。
仕方ないからといって、買う物を適当にしていると無駄遣いにつながってしまうので注意が必要です。
キーワードNo3:浪費とは
浪費とは、その名の通り必要のない出費のことです。
つまり、それを買わなくても困らない物が該当します。
- 今すぐやめるべき浪費
└これが無駄遣いとなり、減らすべき支出になります。 - 生活を豊かにするための浪費
があります。
前述しましたが、この分類の基準・価値観は人それぞれです。
また、生活を豊かにする浪費は決して無駄ではありません。生きてく上で息抜き・ガス抜きは必要不可欠です。
これを踏まえた上でそれぞれのポイントを見ていきましょう。
今すぐやめるべき浪費に分類する時に重要なポイントは2つです。
買わされた・誰か、何かが影響したか
自分の意思ではなく、誰か・何かに影響された場合は無駄な浪費が大半です。
そして、それは真に欲しい物でないことがほとんどです。
- 誰かと競うため
- 見栄を張るために買ったブランド
- 自慢するために買った車
など、マウントを取るために買ったものも無駄な浪費なので今すぐやめましょう。
自分の生活に必要ないが、雰囲気で買ったか
お歳暮や年賀状、バレンタインなどが該当します。
買わなければいけない・プレゼントしなければいけない雰囲気になっていませんか?
そういう場合、試しに1回やめてみるのも1つの手段だと思います。
試しにやめてみて、何もない・反応が薄い場合はこの先辞めても何の影響もありません。
一方、生活を豊かにするための浪費に分類する時に重要なポイントは2つです。
メリハリが出るか
主に、休日と平日(仕事)の関係です。
ずっと仕事漬けでは本人だけでなく、他人から見てもつまらないです。
- 友人との遊び
- 贅沢な旅行
これらは、生活する上では不要でも、人生を豊かにするためには必要です。
リターンが感情か
投資に分類されるものは、リターンが効率化・時短・利益などの、明確な成果が出ることが多いです。
投資と迷うものに「楽しい」などの感情のみがリターンの場合があります。
これらは、投資ではなく生活を豊かにする浪費として分類しておきましょう。
ONでは投資を充実させ、OFFでは生活を豊かにする浪費を充実させると、人生が充実してきます。
ここまでは、各分類について解説してきました。
それでは、このキーワードの通りに仕分けるメリットも解説していきます。
仕分けるメリット
前述しましたが、メリットは節約するべき対象が明確になることです。
このキーワードの中で節約すべき対象は「消費と浪費」になります。
浪費は誰しも節約すべき対象だと理解していたはずです。
しかし、生活を豊かにする浪費は無理に削る必要はありません。
バランスが難しいですが、生活を豊かにする浪費に分類する分には問題どころかプラスに働きます。
一方で今すぐやめるべき浪費は削りましょう。
- 無駄な飲み会
- 毎年の恒例行事
などなど、削ってもあなたの人生にマイナスにならないことは意外と多いです。
そして消費は、削ることが難しいので改善する必要があります。
ほとんどのFPやお金に関する発信者が、
- スマホ代
- 電気代
- 家賃
などのライフラインについて発信するのは、削ることはできないけど、改善するとインパクトがあるので紹介しています。
ライフラインに関することは、節約すべき対象の中でもインパクトが大きいので、アンテナを張ることを意識してみましょう!
まとめ|仕分けを意識づけて幸せな節約ライフを!
今回は、支出を減らすためのキーワードについて解説しました。
それぞれのキーワードは、以下の通りでした。
- その支出をすることで生活が豊かになる
- 将来のスキルなどになる支出
- 生活に必要
- また、払わざるをえない支出
- 生きる上では必要ない支出
- ただし、今すぐやめるべき浪費と生活を豊かにする浪費がある。
ということでした。
そして、改善できる支出は、今すぐやめるべき浪費・消費でした。
このキーワードの仕分けですが、投資を多くすればいいというわけではありません。
モデルのような、スマートで綺麗だけど、健康的でもある家計を目指す必要があります。
また、これらは意識するだけでだいぶ変わってきます。
少しずつでも構わないので、支出を減らしても幸福度が下がらない(むしろ、上がる)ような家計を目指しましょう!